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~澄んだ声で歌う~
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Rayonnant(レイヨナント)


仏語で「光り輝く」「晴れやかな」という意味だそうです。


今月、東京・恵比寿にオープンした、オーガニック・ナチュラルエステサロン。

ブログで口コミプロモーションならレビューブログ←こちら、レビューブログさんのページを見るまでは存じ上げず。

まあ、場所的に、「をを! 行きたい!! 行こう!!!」と
気軽に思える所ではないのですが(当方、関西在住(T-T))、
マイHPで、オーガニックだの、天然・自然だのの記事を載せて
いる身としては、甚だ勉強不足でございましたm(__)m

そう、<美LIFEクリエイター☆長谷川朋美>さんのブログでも
紹介されていましたが、こちらのRayonnantさんでは、あの!
ヴェレダのスキンケア製品を使って、施術をしてくれるのだそうです!!

オーガニック・スキンケアと言えば、まず外す事のできない“ヴェレダ”


何て贅沢なんだ・・・(T0T) ←泣かずとも(-_-;)


(因みに「──ヴェレダって、何?(-_-)」という方は、拙HP<ゆあせるふ>
まで。宜しければm(__)m)


長谷川さんのブログによれば、最初と最後に提供される飲み物も、ヴェレダ
のオーガニック・ドリンクだそうですから、更に贅沢。

そして肝心のエステのコースも

「クレンジング→デコルテトリートメント→フェイシャルトリートメント
→スポットクリア→オイルパック→クールダウン→仕上げ
なのですが、デコルテからしっかりトリートメントをしてくれるところが合格
普通パック中にちょっとという感じが多いじゃないですか。
でも先に液化リンパの辺りをしっかり流してくれたので一気にほぐれました」

と、書かれていましたので、贅沢の3乗? ←日本語は正しく(-_-)


しかも今月一杯、 Rayonnant(レイヨナント)オープニングキャンペーン 
を実施されているそうなので・・・近くだったら絶対受けたのに(・・、)



ヴェレダ以外のオーガニック・コスメも充実しているようなので(こちら
のページをどうぞ)、お近くの方であれば、是非是非、足を運ばれては如何
でせう♪


毎日一生懸命なご自分へのご褒美に(^-^)


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その日から、Mとトトの奇妙な交流が始まりました。

Mは、トトの歌声を朝に夕に聴き、その合間に様々な事を教わりました。

「トリ」
「そうよ。鳥。翼があってね、空を飛ぶ生き物。もう、ずっと前にいなくなってしまったけれど・・・」

そんな風にして、トトは色々な名前をMに教えました。
尤も、トトの説明もあまり十分なものではありませんでしたから、Mが、どこまで理解出来たかは、甚だ疑問でしたが。

「お爺さんはね。最後まで、たった独りでこの街に残って、此処で亡くなったの」

時々、トトはお爺さんの思い出を語りました。
けれどもそれは、語るというより、自分に向けて呟いているようでもありました。

「街から緑を消してはいけないって、周りの人達に煙たがられながら、1人で街の、僅かな木や花の世話をしていたの」
「何故 デス カ」
「大切なものだから」
「タイ セ ツナ モノ」
「──そう。上手く言葉では言えないけれど、お爺さんにも説明は出来なかったけれど、緑ってね、とても大切なものなのよ。人間に、だけではなくて」
「ミド リ」
「緑だけじゃない。色々な物があるの。ホントに沢山の物があるのよ。人間にとってはどうでもいい物でも、他の生き物達には、とても大切だという物が、それは沢山あるわ」

トトの語る言葉は、実のところ、Mにはあまり理解出来てはいませんでした。
けれども、その言葉の1つ1つは、何故か記憶装置の中に、しっかりと刻み込まれていくようでした。

「とと サン──」
Mの発した言葉は、まるで悲鳴の様に響きました。
黒ずんだ夕暮れの中、トトの体は、ワゴン型ロボットの、腕の先に付いたシャベルで軽々と掬いあげられたのでした。
ガシャン、ガシャン、と音をたて、ワゴンの中にはロボットの、いえ、今は唯のガラクタでしかない機械の塊が、次々と放り込まれていきます。

「とと サン。とと サン」
Mは、唯々、トトの名前を呼ぶばかりでした。

「さようなら、M。さようなら」
山と積まれた残骸の中から、細い声が聴こえます。

やがてそれは──幽かな歌声に変わりました。

「とと サン。とと サン。とと サン・・・」
叫び続けるMの声など聞こえないかの様に、ワゴン型のロボットは、新しくスクラップにする分を積んで、ゆっくりと走り始めます。
歌声が、静かに遠ざかって行きます。

「とと サン。とと サン。とと サン──」

トトの歌声が消えた後も、Mは、尚もトトの名前を呼び続けました。

「とと サン。聴キタイ デス。アナタノ 唄 ヲ 聴キタ イ デス。とと サン 唄 ヲ 聴キタイ デス」
風が、吹き過ぎていきました。
褐色の砂が、Mの上にゆるやかに降り積もります。
「とと サン。とと サン。とと サン・・・」
いつしか、Mの、2つの丸いアンテナから、透き通った雫がほろほろとこぼれ落ちていました。

けれども、Mには、それが涙であるという事が分からないのでした──
「すき。 ──すき トハ 何デス カ」

Mには“好き”という言葉の意味が理解出来ませんでした。
仕事に不要な単語は、データとして、殆ど入力がなされていなかったのです。

「うーん・・・。難しい質問ねえ。──そうね、この唄を、もっと聴きたい、と思う気持ちのことかしら」
「ワカリマ セン。理解不能 デス」
「ロボットだったら、解らなくても無理はないわね」
「アナタ ハ ろぼっと デハ  ナイノデス カ」
「私? ええ、私はロボットじゃないの。人形よ」
「ニンギョウ」
「そう、人形。見た事はない? ほら、私の腕、金属ではなくて、木で出来ているでしょう? 足も、体も、顔だってそうよ」
「き トハ 何デス カ」

Mは、木を見た事がありませんでした。街の中には、木で作られた物は殆どなかったのです。

「そうねえ・・・。うんと昔には、この街にも、まだ随分と花や木があったのだけど・・・。私はね、樫の木で作ってもらったの。名前だってちゃんとあるのよ。トトっていうの」
「とと サマ」
「“様”は要らないわ。私は人間ではないから」
「ニンゲン デハ ナイ」
「そうよ。人形。人間じゃなくて、人形」
「ニン ギョウ」
「あまりよく分かっていないみたいね」
そう言って、トトは小さく微笑いました。

黄褐色の肌をしたトトは、手も足もひょろりと長く、白いワンピースを着て、髪の毛はオレンジ色の毛糸で出来ていました。

「あなたの名前は?」
「ナマ エ」
「ええとね。認識番号、だったかしら」
「M─102」
「M─102。Mね。あなたは、街外れの、小さな灰色のアパートに住んでいたお爺さんに、会った事はない?」
「オジイ サン デス カ」
「そう、のっぽでね、丸い眼鏡を掛けていた人。その人が私を作ってくれたの。お爺さんの、たった一人の娘さんが、事故で亡くなってしまったので」
「・・・・・・」
「お爺さんは、私の事をとても可愛がってくれて、色んな唄を聴かせてくれたから、いつの間にか私も、それらの唄を覚えてしまったの。初めてお爺さんの前で歌った時は、そりゃあびっくりして、目を丸くして、口をぽかんと開けてたわ」
「ナゼ ビックリ シタノデス カ」
「何故って・・・人形は普通歌えないものだもの。話す事も、動く事も出来ないの。唯、じっとしているだけ」
「デモ アナタ ハ 話シテ イマス」
「そう。・・・何故話せる様になったのか、自分でも不思議。お爺さんにも分からなかった。唯、奇跡だって」
「キセ キ」
「そう。奇跡。分かる?」
「キセ キ。──アリソウ モ ナイ コト。アリエ ナイ コト」

Mの答えに、トトは、ふっと微苦笑をこぼします。

「信じられなくて当然よね。周りの人達だって、誰も信じなかった。何か、からくりがあるんだろうって。年のせいで、自分のした事も忘れているんだろうって言われてた。──でもね、お爺さんは、それは喜んでくれた。涙をぽろぽろこぼしながら、あの子が帰ってきてくれたって──」
「なみ だ。なみ だ トハ 何デス カ」

「──とても──美しいもの」

僅かな沈黙の後で、トトは静かに答えました。

「哀しいけれど、とても美しいもの」
「カナシ イ ケレ ド ウツクシ イ モノ」

Mは、トトの言葉を繰り返してみました。
けれども、それが何を意味するのか、まるで理解ってはいませんでした。
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誕生日:
1965/07/21
職業:
カード・リーディング・セラピスト
趣味:
映画・舞台鑑賞 美術鑑賞
自己紹介:
アロマセラピー、リフレクソロジーと学び、とりわけスピリチュアル・アロマの奥深さに大きく影響を受けました。
その日、その時、心惹かれる香りは、潜在意識からのメッセージです。

色彩心理やカウンセリングも再度勉強、西洋占星術や四柱推命、紫微斗占術 等と併せ、タロットやオラクル・カードのリーディング・セッションを行っています。

<答え>は、いつも貴方の中に。
迷った時は、カードに尋ねてみませんか?
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